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使用規則

お墓の使用者は、お墓の使用規則などに従う必要があります。使用規則は、きちんと読んで理解しておくことが大切ですね。

民営の場合の一般的な規則は次のような条項から成っています。
(1) 使用目的
(2) 使用者の資格
(3) 使用料
(4) 使用者が不明になった場合
(5) 承継者かいない場合
(6) 使用料を滞納した場合
(7) 埋葬・改葬・分骨の手続き
(8) 埋葬される者の制限
(9) お墓を建てる期限
(10) 墓石などの制限
(11) 使用資格の喪失
(12) 使用権の承継
これらの条項のほとんどは、ふつうにお墓を使用している限りは問題になることが少ない内容です。
承継者かいない場合や使用権の承継、埋葬・改葬・分骨などは、そうした必要に迫られてから読んでも、遅くはない事柄です。
しかし、お墓を建てる期限や墓石などの制限は、お墓を建てるために事前にぜひ読んでおくべき事柄です。
使用規則は、墓地の経営者と使用者との間の契約書でありますから取得前に読んでおいたほうがいいでしょう。

より多くの情報

できるだけ多くの情報を集めましょう。ネットやチラシはもちろんのこと、実際に現地に足を運び、自分の目で確かめた方が良いです。
また、クチコミも重要です。

利便性や環境

お墓を建てた後、お参りを続けることにが重要です。
そのためには、できれば住居から近い所が望ましいのですが、少々遠くなってしまう場合は、交通の便が良く半日程度で気軽にお墓参りができるところが望ましいですね。

お墓周りの環境については、明るさや清潔感が重要でしょう。
たとえば、広々とした芝生の公園墓地などは、行楽気分も味わえる良さがありますね。
日当たりの良さは、お墓参りする人には良いことなのですが、紫外線によって石材の劣化が進むので、墓石には過酷な条件ともなります。ただし、材質の良い石材なら何十年間は問題ありません。
落葉樹の下は、夏は涼しげな木陰を作ってくれますが、秋冬の落ち葉に注意する必要があるかもしれません。
常緑樹の下は、日当たりを悪かったり木の根がお墓のカロートを傷めることもあります。

風通しや水はけが良い方がいいですね。
低地にある墓地では、大雨で水没することがあるかないか、注意が必要です。
また、谷間にあったり、高い建物が周辺にあったりして日当たりが心配なときは、天気の良い日に様子を見ましょう。

造成がしっかりしていれば、平坦地にこだわることもないのですが、傾斜地で造成がしっかりしていないと地盤が崩れたりする危険性があります。
ただし、素人が造成の具合を判断するのは難しい場合が多いので注意が必要です。

お墓参では、お墓の周りを掃除したり、花立ての水を替えや墓石に水をかけます。 つまり、水揚が要所にあり、手桶や柄杓が十分に用意されていることが必要です。墓石の汚れを落とすためには、たわしもあった方が良いですね。 花は持参して行くことが一般的ですが、線香などは管理事務所などに用意されていると便利です。 ゆったりとお墓参りをするには、休憩施設も必要ですし、トイレやベンチも適度にあれば、便利です。 車でお墓参する事を考えると、適度な駐車場も必要です。

管理状態

お墓の管理は、共有部分の掃除や除草などがきちんと行き届いていないと墓地全体が荒れた感じになりますので、自分のところだけ良ければよいというものではありません。
そもそも管理がしっかりできていなければ、墓地そのものの維持にも不安が生じます。
既設の墓地であれば、自分の目で管理状態を確認しましょう。

墓地の経営状態は、一見しただけではなかなかわからないものですが、古いお墓が多く、長く続いている墓地ならまずは安心です。
実際に使用している人に様子を聞いてみるという方法もあります。
新規開設の墓地の場合は、地方自治体の条例による基準を満たしていれば、「○○県指令公衛第○○号」などの許可番号が与えられるので、許可番号の有無を確認することも大事です。

料金や条件

お墓の永代使用料はもとより、管理料や供養料なども無理のない金額であることが大切です。
また、管理料や供養料などが、どこまでの範囲を含むのかも確認しましょう。

墓地によっては、墓石の大きさや高さ、形などが制限されている場合があります。
また、墓石については制限がなくても、墓石などの石材の購入や据え付け工事に関しては、特定の業者が指定されている場合もあります。民営の墓地の場合は、業者を指定している場合がかなり多いです。

宗教・宗派も注意が必要です。
寺院の境内墓地は、檀家になる必要がある所も少なくありません。
法要は、その寺院の属する宗派によって行われるのがふつうです。
檀家になる必要のある墓地の場合、宗旨変えをしたりするとお墓の使用ができなくなるおそれがあります。
また、寺院が経営する公園墓地で宗派を問わない場合でも、一般的にはその寺院の宗派以外の僧侶に法要をしてもらうことはできません。
檀家にならなくてもよい墓地を選ぶ場合でも、宗教なしでよいというわけでもありませんので、檀家でなくてもその寺院の宗派について、概略だけでも知っておいたほうがよいでしょう。